蟲
2018年/チェコ・スロバキア/1h38
監督:ヤン・シュヴァンクマイエル
シュヴァンクマイエルのシュルレアリストとしてのアプローチが極まった集大成的な一作!
チャペック兄弟の有名な戯曲『虫の生活』の第二幕「捕食生物たち」に取り組む、小さな町のアマチュア劇団。遅刻や欠席するメンバーたちのやる気の無さに、コオロギ役兼任の演出家は怒りが収まらない。不穏な空気でリハーサルが進むなか、やがて劇の展開と役者たちの行動が交錯し、ついに舞台に惨劇が訪れる!演劇の中の物語、それを演じる役者たちの素の姿、そして『蟲』のメイキングも同時進行で提示される斬新な3層のメタ構造。そして例によってアニメーション技法も使われ、また本物の虫たちが目を覆いたくなるほど登場!製作時には資金を補うためのクラウドファンディングが行われ、シュヴァンクマイエルを師と仰ぐクエイ兄弟やギレルモ・デル・トロも大々的に協力、日本のファンも含め世界中から多くの出資が得られて完成した「最後の長編劇映画」。
1/31(土)、2/3(火) 18:25〜(終20:08)
2/1(日) 20:40 〜(終22:23)
2/6(金) 20:45 〜(終22:28)
錬金炉アタノール
2020年/スロバキア・チェコ/2h03
監督:ヤン・ダニヘル、アダム・オリハ
出演:ヤン・シュヴァンクマイエル
老境に達したシュヴァンクマイエルの現在と過去を捉えたドキュメンタリー
創作上のパートナーでもあった亡き妻エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーの想い出、長年、製作を支えてきたプロデューサー、ヤロミール・カリスタとの愛憎入り交じる関係、参加しているシュルレアリスト集団の定例会、怪しげな呪物や作品の制作風景、展覧会の準備や講演、そしてスーパーで買物をする日常の姿など、あらゆる側面が赤裸々に映し出される。彼の全貌を把握する「入門編」とも言える1本。
1/31(土) 20:20〜(終22:28)
2/2(月)、6(金) 18:25〜(終20:33)
クンストカメラ
2022年/チェコ/2h00
監督:ヤン・シュヴァンクマイエル
世界中から集めたコレクションや自身のオブジェが映し出される記録映画
チェコの南西部ホルニー・スタニコフにあるお城と旧穀物庫。2時間、世界中から集めた絵画や彫像、動物の剥製や貝殻、自身や妻の作ったオブジェなど、一般の価値基準とは無縁の不思議なコレクションがヴィヴァルディの「四季」に乗って、ナレーションもなしに延々と映し出される。シンプルに撮影されたもののように見えて、編集、床やドアの軋む効果音にシュヴァンクマイエル臭が強烈に香る一作。
2/1(日) 18:25〜(終20:30)
2/5(木) 20:30 〜(終22:35)
アリス
1988年/スイス・西ドイツ・イギリス/1h24
シュヴァンクマイエル初の長編作品。ルイス・キャロルの「不思議の国アリス」を下敷きに、実写とコマ撮りを組み合わせて3年の歳月をかけて作り上げた。突然動き出した白ウサギの人形を追いかける少女アリス。自分の体が大きくなったり小さくなったり、奇妙な生き物たちに襲われたりと不思議な出来事に遭遇する。
2/2(月) 20:45〜(終22:14)
2/4(水) 18:25 〜(終19:54)
ファウスト
1994年/チェコ・フランス・イギリス/1h37
長編第2作。ファウスト伝説をもとに、アニメと実写を融合させる。奇妙な地図に導かれて古びた館にやってきた男。館の地下には劇場があり、錬金術の実験室につながっていた。現れた悪魔に誘惑された男はメフィストフェレスを呼び出し、あらゆる快楽と知識とを引き換えに、悪魔の王ルシファーに自分の魂を売り渡す契約をとりかわしてしまう。
2/3(火) 20:20〜(終22:02)
オテサーネク
2000年/チェコ・イギリス/2h12/PG12
長編第4作。チェコの有名な民話「オテサーネク(食人木)」を題材に、『アリス』や『地下室の怪』のように少女の視点から描く。不妊に悩むホラーク夫妻。妻を慰めようとホラーク氏は冗談のつもりで赤ん坊の形に削った木の切り株をプレゼントする。妻は切り株にオティークと名付け、本物の赤ん坊のように異常な熱意で可愛がる。
2/4(水) 20:05〜(終22:22)
サヴァイヴィング ライフ
-夢は第二の人生-
2010年/チェコ/1h48/R18+
長編第6作。うだつのあがらない中年男エフジェンの楽しみは寝ることくらい。夢の中で出会ったエフジェニエという若く美しい女性が忘れられないエフジェンは、自分の意志で夢の世界に入っていく方法を見つける。夢と現実の二重生活を送る主人公が、フロイト、ユングばりの夢分析で解き明かすラブ・サスペンス。
2/5(木) 18:25〜(終20:18)