下高井戸シネマ


ピエール・エテックス レトロスペクティブ   3月  4月  特集2   一覧表 

ピエール・エテックス レトロスペクティブ

イラストレーター、俳優など数多く顔を持つピエール・エテックス監督の劇場未公開作を含む7作品を上映。

🅰 『ヨーヨー』
🅱 『大恋愛』+『幸福な結婚記念日』
🅲 『健康でさえあれば』+『絶好調』
🅳 『恋する男』+『破局』

4/1(土)~4/14(金) 二週間日替り
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一般1700円 / 大学・専門1300円 / シニア・火曜サービスデー1100円 / 小・中・高1000円 / 会員990円



🅰 ヨーヨー

1965年 カンヌ国際映画祭 青少年向最優秀映画賞 受賞
1965年 ヴェネチア国際映画祭 国際カトリック映画事務局賞 受賞

1964年/ フランス / モノクロ / 98分 / 字幕:神谷直希
監督・脚本・主演:ピエール・エテックス 脚本:ジャン=クロード・カリエール
©1965 - CAPAC

世界恐慌で破産した大富豪は、サーカスで曲馬師をする女性と、彼女との間にかつてもうけた幼い息子とともに、地方巡業で暮らしを立てることに。サーカス界で成功をおさめた息子はヨーヨーという人気クラウンになる。時代が大きく変わる中、ヨーヨーはかつて父が所有していた城を取り戻そうと躍起になるが…。愛するサイレント喜劇と、幼い頃から憧れたサーカスへのオマージュに溢れた代表作。トリュフォーが絶賛し、ゴダールがその年のベストテンに選出した。

4/1(土)、4/5(水) 16:20〜(終18:02)
4/9(日)、4/13(木) 20:00〜(終21:43)

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🅱 『大恋愛』+『幸福な結婚記念日』

『大恋愛』
1969年 フランスシネマ大賞 受賞
1969年 カンヌ国際映画祭 国際カトリック映画事務局賞 受賞

1968年 / フランス / カラー / 87分 / 字幕:寺尾次郎
監督・脚本・主演:ピエール・エテックス 脚本:ジャン=クロード・カリエール
©1968 - CAPAC

工場を営む実業家の一人娘と結婚した男。義父から仕事を任され、夫婦仲も良好ながら、どこか満たされない退屈な日々を送っていた。そんなある日、若く美しい秘書が現れ、どうしようもなく惹かれてしまい…。愉快な遊び心と想像力に溢れた初のカラー長編。妄想がエスカレートした男の夢に現れる、いくつものベッドがまるで車のように道を走るシーンは本作の白眉の一つだろう。ブニュエル並みにブルジョワジーを批判しながら、夢幻的な喜劇に仕上げているのも特徴だ。


『幸福な結婚記念日』
1963年 アカデミー賞 最優秀短編実写映画賞 受賞
1963年 英国アカデミー賞 最優秀短編映画賞 受賞

1961年 / フランス / モノクロ / 13分 / 字幕:井村千瑞
監督・脚本:ピエール・エテックス、ジャン=クロード・カリエール

ある夫婦の結婚記念日。妻の用意するディナーに間に合うよう、プレゼントやワインを買い込み家路を急ぐ夫。しかし、パリの交通渋滞やその他の問題に巻き込まれ一向に辿り着けない。果たして、幸せな記念日にすることができるのか?当たり前のことがどんどん遅延することによって笑いを誘うエテックス×カリエールならではの喜劇の傑作。

4/2(日)、4/6(木) 16:20〜(終18:02)
4/10(月)、4/14(金) 20:00〜(終21:43)

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🅲 『健康でさえあれば』+『絶好調』

『健康でさえあれば』
1969年 フランスシネマ大賞 受賞
1969年 カンヌ国際映画祭 国際カトリック映画事務局賞 受賞

1965年/ フランス / パートカラー / ヨーロッパ・ヴィスタ / モノラル / 67分 / 字幕:横井和子 監督・脚本・主演:ピエール・エテックス 脚本:ジャン=クロード・カリエール ©1973 - CAPAC – Les Films de la Colombe

なかなか寝付けない男の一夜を描いた〈不眠症〉、映画館にいたはずが、幕間に流れるCMのおかしな世界へ入り込んでしまう〈シネマトグラフ〉、近代化が進む都市で人々が受ける弊害をシュールに描いた〈健康でさえあれば〉、都会の夫婦・下手くそハンター・偏屈な農夫が織りなす田園バーレスク〈もう森へなんか行かない〉の4編からなるオムニバス・コメディ。1966年にフランスで公開されたが、71年にエテックス自身によって再編集が施され、現バージョンに生まれ変わった。


『絶好調』

1965年 / フランス/ モノクロ / ヨーロッパ・ヴィスタ / モノラル / 14分 / 字幕:横井和子
©1971 - CAPAC
監督・脚本・主演:ピエール・エテックス 脚本:ジャン=クロード・カリエール
監督・脚本:ピエール・エテックス、ジャン=クロード・カリエール

田舎でソロキャンプをする青年。しかし、警官に管理の行き届いたキャンプ場に行くように言われてしまう。そこは有刺鉄線で囲われた、まるで強制収容所(キャンプ)で…。当初は『健康でさえあれば』(65)の一部を成していたが、71年の再編集で外された。2010年にデジタル修復された際に、ほかの作品とともに公開され、短編として生まれ変わった。

4/3(月)、4/7(金) 16:20〜(終17:44)
4/11(火) 20:00〜(終21:31)

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🅳 『恋する男』+『破局』

『恋する男』
1963年 ルイ・デリュック賞 受賞

監督・脚本・主演:ピエール・エテックス 脚本:ジャン=クロード・カリエール

天文学の研究に没頭してばかりの引きこもりの三十男。ある日両親に結婚を命じられ、伴侶となる女性を探しに街に繰り出すが、トホホな出来事の連続。しまいには、テレビに映るスーパースターの歌手・ステラに心を奪われてしまい、なんとかして彼女と結婚するために奔走する…。エテックス×カリエールの記念すべき初長編映画。フランス本国で大ヒットし、喜劇映画ではジャック・タチの『ぼくの伯父さんの休暇』以来となるルイ・デリュック賞を受賞。


『破局』
1961年 / フランス / モノクロ / 12分 / 字幕:横井和子
監督・脚本:ピエール・エテックス、ジャン=クロード・カリエール

恋人から手紙を受け取った男。中には破かれた自分の写真が同封されていた!こちらも負けじと別れの手紙を書こうと奮闘するが、万年筆、インク、便箋、切手、デスク…なぜか翻弄されてどうしても返事を書くことができない。ジャック・タチの縁で出会ったエテックス×カリエールによる初の短編作。セリフがなく、音を使ったギャグが冴える秀作。

4/4(火) 16:20〜(終18:01)
4/8(土)、12(水) 20:00〜(終21:41)

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ピエール・エテックス レトロスペクティブ  3月  4月  特集2  一覧表